昭和55、56年、区教育委員会研究協力校として港中学校は、「道徳的実践力を身につける指導」を主題に研究実践をすすめた。これは、生徒自身が生活の原理と目的を追求し実践できる指導をねらいとしたもので、その後の道徳指導の方向をとらえた研究であった。
港中学校の生徒の生活環境を調査分析し、道徳の時間はもちろん、各教科や特別活動などにおいて、その特質に応ずる適切な指導をすすめることを意図した。とくに、道徳の指導は、道徳性や主題の内容を理解するに止まらず、日ごろの生活の中で道徳的な実践ができるような指導をめざした。おもな研究内容としては、
教育目標との関連を考慮し、学年別に道徳の重点主題を設定、道徳的実践力の育成に努めるとともに道徳の時間の確保や副読本の採用により、指導の充実、指導内容の共通理解に努めた。また2年次には、道徳的実践力の育成の場として、教科・特別活動を加え、その特質に応じた指導のあり方を研究した。
研究のまとめとして昭和56年10月、[図22]のような公開授業を行った。
[図22]港中学校の公開授業
関連資料:【学校教育関連施設】