遊びとテレビ視聴

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 次に休日の過ごし方のグラフ[図43]から、生徒の遊びの傾向をながめてみよう。
 休日の過ごし方で多いのは、友だちと遊ぶ、ラジオ、テレビを視聴する、勉強をするなどである。さらに、小学生、中学生、高校生の別にみると、中学生の特色は、テレビ、ラジオが大きな比重を占めていることがわかる。昭和50年後半から、テレビを使ったコンピューターゲームなどが流行しており、この傾向が強まっている。
 中学生の好むテレビ番組を調べてみると[図44]のとおりである。

[図43]休日の過し方 昭和58年11月調べ


[図44]中学生の好きなテレビ番組 昭和58年港区在住中学生調べ

 この調査は、いつも見ている番組のうち好きな番組を二つ以内で記入したものを集計した結果である。男子は、クイズ番組を好み、女子は歌謡番組を好む傾向がでている。
 中学生のテレビ視聴時間の平均は、この時の調査では2時間25分である。娯楽として大きな位置を占めているといえよう。
 ことばづかいについては、社会一般の傾向同様みだれがみられる。たとえば、ことばづかいが乱暴、粗雑になり、よく流行語が使われ、思ったことや感じたことを感覚的に言ったり、書きことばにも話しことばを用いたりする。また、おもしろいことを言って他人を笑わすことに走り、敬語や謙譲語を正しく使うことができない生徒がふえる傾向がでてきた。