■生活指導の重点

157 ~ 158 / 429ページ
 学習指導要領の第3次及び第4次の改訂の年度と昭和60年度の三つの年度をとって生活指導の重点を[図47]からみると、時代の移り変わりにかかわらず三つの時点に出てくるのは、「基本的(望ましい)生活習慣の育成」である。
 時代の移り変わりでみると、昭和44年度は「安全指導」に力を入れていた。
 昭和55年度になると「思いやりの心の育成」「奉仕活動の増進」など、自己のみでなく他への働きかけが重視され、態度や心の育成に力がいれられている。
 昭和60年度では、「生徒理解」に立った「自他の尊重」や「主体性や積極性の育成」が望まれている。「正義感の育成」などは、いじめに対する対応として評価されよう。
 自己の生活態度の確立から、自他の尊重へと強調点が変わってきたことがわかる。

[図47]生活指導の重点 港区立中学校