都立高校の学校群と入試制度[注釈14]

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 東京都教育委員会は昭和41年(1966)10月都立高校の通学区域及び学校群に関する規則を公布施行し、学校群制度ができた。
 この学校群制度では2~4校をまとめて一群とし、志望者は群を選び、合格者は群内の高校に一定の方式で配分された。この方法は高等学校間の格差を是正し、更に中学校教育の正常化を図るためにつくられた制度であった。しかしこの制度は、学校選択の自由が制限されるためいろいろの問題を生じた。
 そこで昭和57年度になると学校群制度は改正され、昭和57年4月入学の生徒から学校グループ制による入学者選択の新制度が実施された。
 グループ制入学選抜の新制度は、同一学区内の高等学校を5~10校を1グループにし、生徒の住所のある学区のいずれかのグループに属する高等学校の中から第1志望校を1校指定して志願する。その際、第1志望校の属するグループの中から第2志望校の有無を記入して提出する。
 本区の生徒が進学する普通高等学校のグループは第一学区で次のようになっている。
 
 〔第一学区〕 (千代田区・港区・品川区・大田区)
 第11グループ   九段、一橋、日比谷、赤坂、城南、三田
 第12グループ   大崎、小山台、八潮、大森、田園調布、南、雪谷、羽田、蒲田、大森東
 
 職業課程の高等学校は各区やグループ制はなく単独選抜であるほか、昭和57年度から推薦制度も採用している。
 なお、入試のための学力検査の教科は昭和57年度から国語、数学、社会、理科、外国語(英語)の5教科となった。ただし海外帰国生徒学級については国語、外国語(英語)とし、それに面接を加えた。選抜には成績調査書を従来どおり重視した。