進学ブームと進学塾

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 東京都で高等学校進学率が90パーセントをこえたのは昭和44年度である。全国では、昭和49年度で、本区では、昭和42年度に90パーセントをこえ、現在では、ほぼ100パーセントに近い状況になっている。
 このような進学熱が高まるにつれ、進学塾に通う生徒が多くなってきた。本区中学校は他区市同様、昭和45年ころまで進学のための補習指導をしていたが、その後は全面的に廃止した。しかし補習の廃止と同時に進学塾に通う生徒がふえていったのも事実である。
 昭和58年区内中学生の学習塾へ通っている状況は[図49]のとおりである。

[図49]学習塾の実態

 中学生全体の学習塾や進学塾に行っている割合は55・4パーセントで2人に1人以上通っている。男女別にみると男子の方が女子よりもはるかに高い。男子は1年、2年と学年を追うごとにふえ、中学3年生が男女とも高い割合になっている。高等学校進学のための学習塾通いは生徒の指導、学校教育のあり方に多くの課題を与えている。
 なお、家庭教師の割合は、中学生全体では14・1パーセントで、男女差も学年差もあまりないが、3年生になると男女とも上昇している[図50]。

[図50]家庭教師の実態