※保育園

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 勤労世帯の生活の安定向上をめざすとともに子弟の保育確保を図る施設として保育園が設置された。港区には、昭和60年現在区立保育園は15園、私立保育園が4園ある[図9][図10]。そのうち昭和43年以降にできたものは、区立保育園9園、私立保育園2園である。昭和44年度から昭和54年度の10年間に保育園が整備拡充されている。昭和55年度以降昭和60年までに新しい保育園の開設をみない。昭和58年4月の私立4保育園の園児定数の合計は222名であるが入園児数は226名で定員をわずかに上回っている。昭和59年4月の区立15保育園の園児定数は1589名、入園児数は1441名で定員を下回っている。希望者を受け入れる収容力は整っている。

[図9]保育園の状況 (昭和60年4月1日現在)


[図10]区立保育園分布図

 保育施設の整備状況を見ると昭和56年12月に西麻布保育園新園舎完成、昭和57年4月には、南麻布保育園が改築されている。また、昭和44年に新しく開設された志田町保育園に、志田町職員寮(保母寮)が併設された。港区最初の保母寮である。それ以後、昭和46年に西麻布職員寮、昭和47年芝職員寮、昭和52年みたて職員寮が開設された。
 給食についても充実策がとられ昭和44年4月に保育園の幼児に週3日の完全給食が実施され、昭和46年4月には、週6日の完全給食実施となり、昭和47年から給食に米飯がとり入れられている。
 私立保育園に対しては、昭和44年「港区私立保育所区費補助要綱」が制定され、間食費などを補助するようになった。さらに、昭和52年4月から港区私立保育所整備費補助が始まった。
 保育園の保育内容は、0歳から5歳まで、それぞれ年齢によって異なる。ここでは、2歳児の保育内容の概要をあげてみよう。
 
 健康に関すること ―運動機能を伸ばす。自分でしようとする気持ちを大切にしながら基本的習慣を身につけさせる。
 社会性に関すること―ことばのやりとりをたのしませる。友だちとのつながりができるようにする。