言語障害学級 難聴学級

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 言語障害児のための学級の設置の経過をたどると、昭和48年に桜田小学校に言語障害児のための「ことばの教室」が開設され、続いて昭和52年9月には同校に難聴学級が開設され「ことばの教室」は「ことばときこえの教室」となった[図3][注釈5]。
 「ことばときこえの教室」の運営については次のとおりである。
 対象児は港区内小学校に在籍する児童で、ことばや聴力の検査結果から入級が適当と認められたものである。
 入級の申し込みは常時受け付けている。しかし、申し込みに対しては、まずことばの相談を受けて、ことばの指導を受けるのに適しているかどうかを判断してから通級を認めている。
 言語障害児学級の指導は、障害を正しく判別し、一人一人の症状や能力に応じた個別指導を実践する。医学、心理学、教育学などに関する専門的な指導や助言を積極的に受け、確かな指導方法を工夫する。指導の効率を高めるために母学級担任家庭との連絡交流を密にする。聴覚障害及び言語障害に関する教育相談を行い、障害児の早期発見とその教育を進める。障害児に対する理解を深め、一人一人に対応する教育を実践する。

[図3]言語障害学級設置状況

 指導形態は普通学級に籍を置き、障害に応じて必要な時間、個別またはグループ指導をするいわゆる通級制を採用している。
 ことばの相談は毎週2回、相談日を設け、言語障害に関する児童の検査、判別、入級及び指導の実際について相談する。
 
関連資料:【文書】特別支援教育 桜田小学校ことばときこえの教室の指導
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 児童数(小学校)
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関連資料:【学校教育関連施設】