現在の伊豆健康学園は、沼津養護学園(所在地、静岡県沼津市我入道蔓陀ケ原509)を前身としている。沼津養護学園[注釈12]は、昭和26年(1951)6月1日港区立沼津養護学園として常時養護児童をうけ入れ、夏季は臨海学園として使用していたが、昭和38年度からは臨海学園が廃止となり、専ら養護学園として使用するようになった。
この沼津養護学園は、昭和11年建設の木造建築であったため老朽化し、また付近が市街地化したこと等の理由により、他に移転することになり、現在地(静岡県伊東市八幡野1031–28)が選ばれたのである。こうして、昭和54年6月1日に現在の伊豆健康学園が開園した。
伊豆健康学園は、国立公園内にあるため開発が規制されて豊かな自然環境が保たれ、東に伊豆七島、西には大室山をはじめ天城連山が眺められる。気候は、暖流の影響をうけて四季温暖で、極めて児童の健康を増進するのに適している。また、健康回復などに役立たせるため、熱川より温泉が引かれている。
このような自然環境の中で、規則正しい集団生活を送りながら健康の回復と体力の増進をめざす教育が行われている。
関連資料:【文書】特別支援教育 健康学園の概況(平7)