■対象児童
昭和54年度の当初は、「発育の悪いもの」「軽度のぜん息の者」「ツベルクリン陽転者」「偏食のはなはだしい者」「肥満児」「その他、家庭環境のうえから入園を希望する者」となっていた。昭和60年度は、「体が弱くて病気にかかりやすい者」「軽度のぜん息者」「肥満児」「やせすぎる者」「偏食のはげしい者」とやや変ってきている。学園ではこれらを「ぜん息」「肥満」「偏食」「虚弱・その他」の四つに分けている。
[図7]入園理由別児童数〔昭和57年5月1日現在〕
[図8]入園理由別児童数〔昭和60年5月1日現在〕[注釈13]
[図7][図8]でも分かるように入園理由別の児童数の割合は、ぜん息が毎年多いがあとは年度によって異なる。
ただし、以上の条件に当てはまる児童でも体質により夜尿症、テンカン、心臓病など、また性行不良で集団生活に適しないものは入園できない。
■在園期間
昭和58年度 昭和60年度
第1学期 4月16日~7月25日 4月16日~7月25日
第2学期 9月8日~12月17日 9月6日~12月18日
第3学期 1月18日~3月17日 1月16日~3月18日
在園期間は、昭和58年度と比べ現在(昭和60年度)は6日程のびた。また、1年間在園することが原則だが、昭和57年度までは途中からの入退園もできたが、昭和58年以降途中入園はできるが退園は年度末にするようにかわってきた。
また、年2回「中間帰京」として、1学期及び2学期の半ばに自宅へ帰り、原籍校及び家庭での生活を数日間すごさせる。また、学期始め及び学期末に原籍校に通学し、退園後の原籍校への復帰がうまく行われるように工夫している。
■入園後の諸経費
昭和57年度の保護者負担の費用は、1カ月平均2万2千円程度で内訳は次のとおりである。
(内訳) ①賄費 1日860円(区補助1日210円)
②諸雑費等 3千円程度
③遠足費 2千円(学期毎納入)
なお、賄費は、準・要保護世帯を対象に区条例により減免の制度を設けている。また児童の入退園、帰京の交通費(バス代)については区が負担している。
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 沼津養護学園・伊豆健康学園の入園人数
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 伊豆健康学園の入園理由別人数