「のぞみの家」(港区西麻布2―1―5)は、昭和41年12月1日、東京都の23区内では初めての区立肢体不自由児通園施設として、学齢前の障害児の早期療養を目的として開設された。当初は、肢体不自由児だけであったが、昭和45年から精神発達遅滞児(知恵遅れ児童)も受け入れている。親子分離を柱として、保育、訓練、生活指導を行う。だが、入園希望が次第に増加し、定員の点から入園できない子どもたちが出たため、昭和47年度から施設を開放して、母子通園による集団保育・訓練を実施した。昭和51年度からは、建物の増設によって定員も増え、1歳から7歳までの45名の子ども達が通園している。
障害の状況は精神薄弱が半分以上を占め、肢体不自由児、てんかん、視覚障害などになっている。区立のぞみの家は区総務部福祉課の管轄である。
[図12]のぞみの家