地域大学と区民とのつながり

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 昭和40年代後半から地域の大学と区民とが新しい結びつきをもつようになった。すなわち本区の場合、区民の学習の場として区教育委員会の主催する「成人大学」が昭和46年に開設されたが、その講師に、慶応義塾大学をはじめ各大学に依頼してきた。この成人大学のため、昭和56年から慶応義塾大学が大学を公開し、続いて昭和58年度からは明治学院大学も公開し講座を開くことになった。
 また、昭和60年度からは成人大学と区民講演会の二つを統合し「区民大学」と改称し再発足することになったが、この年度から新たに芝浦工業大学も区民大学のために大学を公開することになった。
 このような関係は、単に成人大学に限ったことではなく、社会教育課主催主管の家庭教育講座には北里大学に講師を依頼するとか、青年セミナーに戸板女子短期大学から、また青年大学には明治学院大学からそれぞれに講師を招いている。
 また、社会教育委員に東京慈恵会医科大学、東洋英和女学院短期大学、明治学院大学、芝浦工業大学の教授、助教授を委嘱し、区文化財保護審議会委員にも慶応義塾大学から5人、芝浦工業大学1人、東京慈恵会医科大学から1人委嘱している。なお、区の文化財調査遺跡発掘調査などにしばしば地元大学の教授の協力を得ている。