人権尊重教育の推進

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 東京都教育委員会は、昭和44年度の指導目標より人間尊重の精神を養うことを学校教育のねらいとし、更に昭和47年度学校教育に関する指導目標の前文では、次のとおり明文化し人権尊重教育を重視することを提唱している。
 
 人権尊重の精神を養い、広い国際的視野に立った国民的自覚を高めるとともに勤労と責任を重んじ、自主性と創造性に富み、規律正しく健康で情操豊かな都民の育成を目ざす教育を推進する。(後略)
 
 また、「重点事項について」の第3項に「人権尊重の教育」を掲げ、学校におけるすべての教育活動を通じて、
 なお、区教育委員会は、「昭和五〇年度港区学校教育のねらい」の中で「互いに認め合い、助け合う喜びを体得させて人権を尊重する指導を徹底する」ことをはじめて教育内容の重点として強調した。さらに、昭和56年度「東京都港区学校教育の指導目標」においては、人権尊重の教育の指導の重点事項を第一に掲げ、①あらゆる偏見と差別をなくすこと ②人権尊重の視点から指導計画指導方法などを改善すること ③障害児の指導方法の開発を促進することなどについて強調した。
 また、昭和59年度「東京都港区教育委員会の教育目標」の「港区学校教育の努力点」のなかで、人権尊重教育の改善と充実の項において、同和教育の推進及び世界の人々の生活や固有の文化を理解し、人種的偏見をなくすことなどについて付言し、一層の徹底を強調した。
 これを受けて区立小・中学校では、教育課程の編成にあたって学校の教育目標、それを達成するための基本方針及び各教科、領域などの各指導の重点に具体的に明記し、教育実践を通して人権尊重教育の推進、充実に努めてきた。
 更に、指導室では教職員の人権尊重に関する意識の高揚を図り、指導の充実、徹底を期するため、昭和49年度より同和教育研修会を開催し、人権尊重教育の基本的課題や指導上の諸問題についての研修の推進に努めてきた。
 
関連資料:【文書】教育行政 東京都港区教育委員会の教育目標(昭和56年度~平成5年度)
関連資料:【学校教育関連施設】