■教育相談部門

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 教育相談部門 昭和43年度においては、指導講師小泉英二(都立教育研究所主査)を中心に教育相談部長・相談員6名(小4、中2)、専任3名の構成で週3回午後1時から5時まで、主に知能・学業・性格行動・進路適性などの相談を受け指導し、一方、相談員の事例研究会を月1回、教育相談研修会を年3回、教育相談実技講習会などを行い、教育相談の充実に努め、かつ、各校における相談活動の交流・推進をはかった。
 昭和44年度には特殊学級入級指導の協力・推進を図った。
 昭和48年度には教育相談長期研修を実施している。この研修は前期(4月~9月)と後期(9月~1月)に分け、それぞれ区立小・中学校教諭の中から4名ずつ選び、基礎的な理論、面接及び遊戯療法などの技術的な実習が主な研修内容であった。昭和52年度は専任相談員を8名に増やし[注釈9]、長期研修生も9名(幼2、小6、中1)に増員している。また昭和56年には「教育相談室運営要綱」が決められ[注釈10]教育相談業務はこの要綱に従って行われるようになった。この年度には教育相談協議会、教育相談夏季講座も開始された。
 昭和59年度には新たにカウンセリングセミナー(30回・[図13])を開設し、受講修了者には区教育委員会がカウンセラーセミナー中級課程の修了認定書を交付した。電話教育相談もこの年発足し大きな成果をあげている。次に昭和60年度に行われている教育相談の概要についてとりあげてみよう。

[図13]カウンセリングセミナー・昭和59年度実施

関連資料:【文書】教育行政 港区教育センターの事業(平成6要覧より)