本区では、昭和33年度に発足した「科学教室」は、同43年度以降も、区立小・中学校に「科学教室」を設置し、研修部門と指導部門に分けて研究を推進した。
小学校は、各校より推薦された5年生を対象に、土曜日年間30回、中学校は、各校より推薦された2年生を対象に、年間24回の科学教室を開設し、児童・生徒の科学的思考力や、能力、態度を高め、創造力を育成することに努めた。
昭和49年度以降は、区教育研究会理科部と密接な連携を図り、小・中学校の教員を対象とした研修部門の活動を推進した。
特に、昭和49年度からの3カ年間は、箱根ニコニコ高原学園及び小諸高原学園施設の学校利用の際、科学教育のいっそうの向上を図るため、現地研修を行い、指導法の改善とあわせて、施設設備の検討も行った。
しかし、昭和52年度に入ってからは、「科学教室」の実施回数が学期1回になり、同56年度には、「科学教室」としての活動は、事実上行われなかった。
昭和44年度の小学校の例をあげると、教室は、桜川教室、三光(さんこう)教室、青南教室に分かれ、各学級40名とし校長4名、指導主事1名、教諭21名が指導にあたった。
同じく昭和44年度の中学校の例をあげると、教室は青山中学校に置き、校長2名、指導主事1名、教諭15名が指導にあたった。