幼稚園の施設[図19]

306 ~ 308 / 429ページ
 港区は地域の特性から、教育者や民間有力者の協力を得て、就学前の教育に力を入れてきた。昭和39年(1964)まで区立幼稚園は5園に過ぎなかったが[注釈12]、この時私立幼稚園が既に25園あった。すなわち当時区内の幼児の大半は私立幼稚園が受け入れていたのである。
 その後、小・中学校の校舎、体育館、プールなどの建設が軌道に乗るにつれ、区民の間から区立幼稚園増設の要望の声が高まってきた。この要望に応え、小学校の一通学区1幼稚園、各小学校に併設することを原則として増設がはじめられた。
 こうして設置された幼稚園は、昭和60年現在25園あり、そのうち独立園舎をもつ幼稚園は5園(完全独立の幼稚園は昭和50年独立の高輪幼稚園と、昭和59年独立の白金台幼稚園の2園ある)、社会教育施設などに併設されている幼稚園は3園、他は全部小学校に併設されている。これら幼稚園は昭和51年以降園舎の整備が行われ、とくに「港区基本構想実施計画」「明るく豊かな人間性の形成」の事業の一環として、教育施設の充実が進められている。

[図19]幼稚園舎と施設の一部・港区立白金台幼稚園


[図19]幼稚園舎と施設の一部・港区立白金台幼稚園

関連資料:【学校教育関連施設】高輪幼稚園(たかなわようちえん)
関連資料:【学校教育関連施設】白金台幼稚園(しろかねだいようちえん)
関連資料:【くらしと教育編】第5章第1節 (3)高度経済成長期以降