小・中学校の施設[図20]

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 昭和43年以降現在(昭和60年)までに校舎の全面改築の行われた学校は小学校14校、中学校5校、部分改築・増築は小学校9校、中学校5校である。昭和40年代の校舎の改築は、当時一部残っていた木造校舎の鉄筋化が主であった。続いて昭和50年代には建築年度の古い鉄筋老朽校舎の改築と、児童・生徒の増加による不足教室の解消のための増築に重点がおかれていた[注釈13]。
 また、御成門中学校のように学校の統合により新設した例もある。御成門中学校は昭和44年4月、北芝中学校(芝公園第4号)と愛宕中学校(西新橋3丁目)の統合により新設し、区・都・国鉄三者の話し合いにより国鉄官舎跡地である現在地に建設したものである[注釈14]。

[図20]新しい校舎〔白金小学校〕

 昭和40年以降の校舎などの特色としては外観・構造などはもちろんであるが、内部の施設について大きな変化が見られることである。たとえば、小学校では反応分析装置(アナライザー)が導入され、その専用室であるアナライザー室が設置され、さらには、多目的ホールや児童の集会室・資料室・教育相談室が設けられている。また中学校の場合は語学演習装置(LL)の導入により各校にLL教室が設置された。これらは学習活動や指導法の現代化の要請に応える努力とみることができる。
 
関連資料:【文書】教育行政 北芝・愛宕中学校統合の経過
関連資料:【文書】教育行政 <参考>区立学校施設建設概況(昭和後期)
関連資料:【文書】小学校教育 芝浦小学校アナライザーの活用
関連資料:【文書】中学校教育 御成門中学校の誕生
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 区立小学校増改築等の状況
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 区立中学校増改築等の状況
関連資料:【学校教育関連施設】