心身障害学級の施設設備

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 港区は昭和31年、神明小学校に精神薄弱学級を設置して以来、必要に応じ、障害別に新増設を重ねてきた。
 昭和43年の設置状況は、[図27]のとおりであるが[注釈17]、すべて各小中学校に併設していた。また、学級の名称も特殊学級と呼んでいたが、昭和49年から[注釈18]心身障害学級と改められ今日に至っている。
 昭和36年4月に開設された高松中学校の特殊学級は、老朽が著しい木造校舎と入級生徒の減少から、同47年3月を以て廃級となった。一方それまで全ての学級が精神薄弱児を扱ってきたのに対して、同47年12月、はじめて桜田小学校に言語障害学級を開設した。その後、区は、障害別に学級を新設したり、既設学級の施設、設備の充実をはかるなど、心身障害教育の整備に積極的に取り組んできている。
 また、昭和58年4月には、既に開設してあった神明小学校、筓小学校及び城南中学校の肢体不自由学級を、併置統合方式により港南小学校と港南中学校に開設した。新設した肢体不自由学級の施設には最善の配慮するなど、特別に整備された教育環境で教育活動の推進を図っている。また氷川小学校に設置されていた情緒障害学級(通級)は、昭和59年4月、南海小学校に移設され開級している。このような通級学級を含め心身障害学級の移設などは施設の充実が大きなねらいになっている。
 つぎにこれら心身障害学級の施設設備の概況をみてみよう[図28][図29]。
 [図27]の学級のうち、ことばときこえの教室(桜田小学校言語障害・難聴)は、きめられた時間に通ってくる教室である。子どもの状態、能力、興味に合わせて遊び・ゲームなどをとり入れ楽しい雰囲気で学習するしくみになっている。
 情緒障害学級や精神薄弱学級の施設設備は一般の施設備品と大きな違いはない。

[図27]心身障害学級設置状況・昭和59年5月1日現在


[図28]ことばときこえの教室の見取図と備品


[図29]港南小学校肢体不自由学級の設備・昭和60年9月1日現在

関連資料:【文書】特別支援教育 桜田小学校ことばときこえの教室の指導
関連資料:【文書】特別支援教育 港南小学校肢体不自由児学級の概況
関連資料:【文書】特別支援教育 精神薄弱学級の概況
関連資料:【学校教育関連施設】