変動の激しい社会に対応し、より豊かな市民生活を創造するという趣旨で、慶応義塾大学の後援のもと、成人大学が開設されたのは、昭和46年1月のことであった。
大学の保有する豊富な人的物的教育資源を区民のために活用させてほしいというのは本区のかねてからの念願であったが、大学の積極的な協力を得て、開設の運びに至ったわけである。以来、同大学の協力による開設は年2回で今日に至っている。なお56年度から同大学キャンパスでの開講が実現した。
また、57年度からは、明治学院大学でも開設されることとなり[注釈7]、慶応義塾大学とは異なる学習内容と運営によって、特色ある講座として区民に好評である。なお60年度から、新たに芝浦工業大学でも開設されることとなり、区民大学と総称されることになった。