■個人的な学習に対する援助

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 本区では他区に先駆けて、『かもめ通信』を発行し個人的な学習に対する援助をしてきたが、情報化社会における社会教育の一つのあり方として、学習情報を区民に提供することの重要性を認識し、50年代に入ってから、情報提供事業を拡大した。
 その一つは在宅障害者に対して学習資料を定期的に送付するものであり、『はばたき』と名づけたリーフレットが年に3回、障害者団体を通じて配布される。昭和56年度以降送付されたものは、「生きるよろこび」「出合い」「愛」「やさしさ、思いやり」「共に生きる」などのテーマに沿った各界からの随筆集や成人大学、青年大学などの講義録であり、59年度までに14号が送られた。なお59年度から視覚障害者のために、リーフレットの内容をテープにして送られるようになった。
 次に区民一般に家庭教育に対する関心を高めるため、区報『みなと』を活用して「家庭教育を考える」というコラム欄を設け、昭和54年度から定期的掲載を始めた。当初は年9回であったが、現在では年6回として定着し、その時どきの子どもの問題を話題として取りあげ、家庭や地域社会での対応の参考に供している。
 その他、学級、講座などの記録を適宜作成し、学習に参加できなかった人々に提供するサービスも年々充実されてきている。
 ちなみに昭和58年度を例にとれば、『家庭教育学級の記録』『成人大学講議録』『婦人学級の記録』『寿大学の記録』などが発行された。