図書館[図44]

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 情報化社会の到来とともに図書館に対する区民の期待は昭和50年代には、ますます高まった。港区が実施した世論調査によれば、区民の要望する施設のなかで、図書館の順位は、昭和51年の調査では第9位であったものが、同54年では4位、55年調査ではスポーツ施設、公園、児童遊園に次いで第3位となっている。
 その背景には、区民の知的・文化的価値をより重視するライフスタイルを追求する傾向が強まったことがあげられよう。
 例えばもっとも来館者の多いとされる三田図書館の来館者数を比較すると、50年度1日平均855人が、改築前の53年度には同893人、改築後の57年度は1325人と急増している。他の図書館も同様の傾向が見られ、比較的利用者の少ない赤坂図書館においても50年度1日平均225人であったものが59年度には443人と年々増加している。
 ちなみに全図書館の年間入館者は全図書館が完成した57年において95万4239人であったが、59年度では137万6824人であった[注釈28]。
 このような図書館に対する要望の高まりを受けて、みなと図書館が昭和54年7月に新築開館し、続いて三田図書館が同57年4月に改築開館した。なお、みなと図書館は三田図書館の持っていた機能を引継ぎ区内全図書館の中心館として位置づけられた。
 両図書館の概要は次のとおりである。
 
 三田図書館
 所在地 芝5―28―4
 建物 鉄筋 鉄骨 コンクリート造
    地上4階 地下1階(4階部分郷土資料館)
    延床面積 3488平方メートル(図書館部分)
 開館 昭和57年4月19日
 施設の概要
 地階 食堂・視聴覚ホール
 1階 公開書架・児童コーナー・新聞雑誌コーナー・くつろぎコーナー・談話コーナー・対面朗読室
 2階 公開書架・閲覧室・事務室
 3階 読書室(181席)・集会室
 蔵書数 5万6600冊(開館当時)

[図44]三田図書館

 みなと図書館
 所在地 芝公園3―2―25
 建物 鉄筋 鉄骨 コンクリート造
    地上3階 地下1階
    延床面積 3997平方メートル
 開館 昭和54年7月19日
 施設の概要
 3階 事務室・機械室
 2階 資料室・読書室(58席)・閲覧室(A14席 B8席)・ファミリーコーナー・児童コーナー
 1階 エントランスホール・談話コーナー・一般公開書架・新聞雑誌コーナー・レコードカセツトコーナー・レファレンスコーナー
 地階 視聴覚ホール・食堂・集会室(A36席 B24席)
 蔵書数 4万8千冊(開館時)
 
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 みなと図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 三田図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 麻布図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 赤坂図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 高輪図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 高輪(分室)
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 港南図書館
関連資料:【図表および統計資料】生涯学習 7館合計
関連資料:【学校教育関連施設】