伊豆大島噴火災害による児童生徒の緊急入学受入れ[図46][注釈31]

395 ~ 395 / 429ページ
 伊豆大島三原山の大噴火により、本区が受入れた児童・生徒の状況は以下の通りである。
 神明小  3名(元町小・岡田小)
 芝小   74名(元町小・北の山小・波浮小)
 南海小  44名(泉津小・野増小・北の山小・差木地小)
 芝浦小  101名(差木地小)
 御成門中 80名(三中) 芝浜中60名(一中・二中・三中)
 〔以上 集団避難所〕
 赤羽小   1名(差木地小)
 三光(さんこう)小   2名(元町小)
 朝日中   2名(一中)
 〔以上 個別避難者〕
 
■学級編制
 集団避難所の児童・生徒を受入れる学校では、大島町の児童・生徒だけの学級を作らず、定員を48名として通常の学級に組入れた。しかし、一部では一学級52名に達する学級もできた。
■対応の状況
 緊急事態の発生と緊急入学の受入れのため、本区教育委員会は昼夜を通して、児童・生徒数の把握・入学手続の準備・学用品の手配などに当たった。各学校では給食用食器や机・椅子などを準備した。転入者に学校不適応を起こさせない様にするため、個々の実態に応じた、分かりやすい・楽しい授業の実施に努めた。また、大島町の教員との連携に努め、芝小・芝浦小には大島町3校の職員室を設置した。登下校の安全を確保するため、PTAの大きな協力も得た。
 20日あまりの学校生活であったが、各学校で真剣に学習に取組んでいた。また、学校に用意された家庭学習用の場所(図書室など)を利用して学習に励んだ。学校にも良く慣れ、各学校で行われたお別れ会では涙を浮かべながら別れを惜しんだ。

[図46]大島町児童・生徒の受け入れ風景

関連資料:【文書】教育行政 大島三原山噴火による児童生徒の入学措置
関連資料:【文書】教育行政 大島三原山噴火による児童生徒の援助措置
関連資料:【文書】教育行政 三原山噴火による大島町児童・生徒の受入れ
関連資料:【文書】教育行政 避難施設関係、学校別入学児童・生徒数
関連資料:【学校教育関連施設】
 
関連資料:【くらしと教育編】第10章第2節 (1)爆発的噴火と緊急避難