■スクールカウンセラーの派遣
港区では、平成17年度(2005年度)より、幼稚園の教育相談体制の充実や、問題行動の早期発見および未然防止を図るために、全区立幼稚園に心理の専門家であるスクールカウンセラーを毎月2回派遣している。その役割は、①幼児理解と問題行動の解決のために必要な支援や情報提供、②関係機関などとの連携、③幼稚園教諭への保育についての指導・助言、④保護者への子育てに関するカウンセリング、などである。
■特別支援アドバイザーの派遣
港区では、平成19年度(2007年度)より、臨床心理士らの専門的知識・技能を有する特別支援アドバイザーが、区立幼稚園を年5回訪問し、配慮を要する幼児への支援を実施している。LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症スペクトラム障害などの特別な教育的支援を必要とする幼児の観察などを通して、幼稚園教諭や保護者への指導や助言を行うものである。個々の障害の特性に応じた指導の充実を図っている。
この特別支援アドバイザーの派遣は、もとは区立幼稚園で行われていた事業であったが、平成23年度から私立幼稚園(訪問は年3回)にも拡大された。
■介助員の配置
幼稚園で障害のある幼児を受け入れる場合、一人ひとりの発達や障害の状況に応じたきめ細かな教育が必要となる。そのため、平成19年度(2007年度)より、特別な配慮を必要とする幼児の状況に応じ、区立幼稚園へ介助員を配置している。