科学技術の進歩と経済の発展は、社会に物質的な豊かさをもたらすと同時に、情報化・国際化・価値観の多様化・核家族化・高齢化など、社会の諸相を大きく変化させた。この認識の下、21世紀の社会の変化に対応できる心豊かな人間を育成するための方針として、以下の4点の方針が示された。
①豊かな心をもち、たくましく生きる人間の育成を図ること
②自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力の育成を重視すること
③国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重視し、個性を生かす教育の充実を図ること
④国際理解を深め、我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視すること
ゆとりのある充実した学校生活の実現という方針を継承しつつ、基礎的・基本的な内容を重視し、個性を生かす教育を目指す改訂が行われた。また、教科の学習内容を削減し、生活科の新設、道徳教育の充実などで社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成が目指された。
関連資料:【文書】小学校教育 生活科の指導計画(麻布小学校 平7)