指導の重点

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 港区の各区立小学校は、それぞれ教育目標を掲げている。平成期を通して、各校の教育目標に大きな経年変化は見られない。
 各校は、その歴史や伝統を踏まえ、それぞれ特徴的な目標を掲げているが、多くの学校は「自主性を持ち」「よく考え」「他者を思いやり協調する」「丈夫で健康な」児童の育成を目標としている。
 平成元年度(1989年度)に「考える」を目標に掲げていたのは全区立小学校26校中20校、協力・思いやり・助け合いなど「協調性」は21校、「健康」は24校、「自主性」は11校だった。
 平成15年度も、全20校中、「考える」16校、「協調性」14校、「健康」16校、「自主性」9校と大きな変化はなかった。平成30年度も同様で変化は見られない。
 「考える」「協調性」「健康」「自主性」の他には、規律・礼節や粘り強さ、責任感、創意工夫などを目標に掲げる学校が見られる。桜川小学校(平成5年度閉校)は「礼儀正しく、情操豊かな子ども」「根気強く、心も体も健康な子ども」などを目標に掲げていた。また、神明小学校(平成6年度閉校)は「創意工夫する子」「責任を果たし 思いやりのある子」などを教育目標としていた。
 平成元年度に「根気」や「粘り強さ」を目標に掲げていたのは桜川小学校を含め12校と、全26校の半数近くを占めていたが、平成15年度には20校中6校、平成30年度には18校中4校に減っている。また、平成元年度に「責任」を目標に掲げていたのは神明小学校を含め3校、規律や礼節を目標に掲げていたのは4校、創意工夫は2校だった。
 
関連資料:【文書】小学校教育 赤羽小学校の教育課程(平7)