「子どもの読書活動の推進に関する法律」の施行に伴い、港区は学校図書の充実、リーディングアドバイザリースタッフ(RAS)の配置など、幼児・児童・生徒の読書活動を推進するための施策に取り組んだ。
■環境整備
平成17年度(2005年度)から学校図書館の環境整備に着手し、幼稚園と小・中学校のそれぞれで子どものニーズに応える図書や学習で利用できる図書の充実を図った。また、蔵書をデータベース化した学校図書館システムを全小・中学校に導入するとともに、書架などの什器・備品を整備し、学校図書館の機能向上に努めた。
■リーディングアドバイザリースタッフ(RAS)・学校司書
蔵書充実などの環境整備に先立ち、平成14年度(2002年度)から、児童の読書への興味・関心を高め、主体的・意欲的な読書活動や図書を利用した調査・学習を支援するため、各小・中学校にRASを配置することとした。RASは設置要綱により、パソコンの基本的操作に習熟し、かつ、司書教諭、小学校全科、中学校国語、高等学校国語のいずれかの教員免許を取得しているか教職経験がある人などの中から、教育委員会が選考することとした。RASは週3日配置し、学校図書館の図書購入計画の立案や貸出業務、読み聞かせなども担当する。平成25年度からは事業を拡大し、各小・中学校に週5日、2人以上のRASを配置することとした。
また、平成27年2月制定の「港区子ども読書活動推進計画」に基づき、平成29年度からは、区立小・中学校全校に週1日、学校司書を配置し、学校図書館運営を支援することとなった。
[図21] リーディングアドバイザリースタッフの活動
※港区教育委員会事務局
関連資料:【文書】教育行政 港区子ども読書活動推進計画[平成27年2月刊]
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 リーディングアドバイザリースタッフの配置人数と学校図書館の貸出冊数