港区では、教科ごとに編成する「教科書選定研究委員会」(代表1人と教員5~10人)が作成する教科書選定資料などをもとに、教育委員会が慎重に審議を行い、教科書の採択を決定している。
教科書検定はおおむね4年ごとに実施されているため、各教科書会社は4年周期で発行する教科書の内容を改訂している。教科書会社は検定が実施される年に改訂を行い、検定の翌年に各教育委員会が採択を実施、採択の翌年から新教科書が各学校で使用されることとなる。
港区では平成25年4月から、児童の学習意欲を喚起するため、全区立小学校に「デジタル教科書」(国語、社会、地図、算数、理科)を導入した。教員が電子黒板や授業準備などで使い、児童は手元の画面上で教科書の拡大・縮小や検索ができる他、イラストなどを動かしたり動画を見ることもできる。区内全校で各教科にデジタル教科書を導入するのは東京23区では初めてであった。
平成27年、デジタル教科書を新たに買い替えた。全区立小学校に対し、タブレット端末を1校当たり40台ずつ配備した。
さらに、各校に1台ずつ配備済みの電子黒板も拡充した。既存のデジタルテレビに付属品をつけることで、画面上に文字やイラストなどが描ける電子黒板機能を追加し、各階ごとに1台程度置けるようにした。
■港区立小学校使用教科書
ここでは、平成30年度(2018年度)の使用教科書を示す[図26]。
[図26] 平成30年度 港区立小学校使用教科書一覧
出典:港区ホームページ
*平成30年8月採択
*道徳のみ平成29年8月採択(平成30年度からの2年度間使用)
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 区立小学校使用教科書一覧