平成期を通し、第6学年の1学期または2学期に、箱根ニコニコ高原学園を拠点に、自然体験を含めて原則全員参加で集団生活を行う3泊4日の宿泊体験を実施している。
■箱根での主な活動
●自然体験
課題学習として、箱根火山の成り立ちなどを調べるために大涌谷、神奈川県立生命の星・地球博物館を訪問したり、箱根ロープウェイを利用して箱根駒ヶ岳を見学したりするなど、それぞれの課題に応じた調べ学習に取り組んでいる。また、箱根湿生花園、仙石原、箱根ビジターセンターなどでの自然観察も行っている。
●歴史・文化体験
箱根旧街道を歩いたり、伝統工芸である箱根寄木細工を体験したり、彫刻の森美術館、箱根関所跡などを見学したりする活動を実施している。期間中に、体験や調査結果を発表する簡単な発表会を実施する学校もある。
●集団生活
『はこね(夏季学園のしおり)』に基づき、午前6時半起床、午後9時就寝を原則に生活する。5~8人のグループをつくり、役割を分担して活動する。主な役割には、班長、副班長、清掃係、食事係、レクリエーション係、保健係などがある。
■箱根火山噴火警報発令に伴う移動教室の変更
平成27年(2015)に箱根山の火山活動が活発となり、同年6月に噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられたため、同年度と翌28年度の移動教室は栃木県日光市の葛飾区立日光林間学園で実施した。
火山活動の鎮静化を受け、平成29年度からは、従来通り箱根ニコニコ高原学園を活用している。
関連資料:【文書】小学校教育 移動教室(箱根ニコニコ高原学園)(平7・6)