特色ある校外学習

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■港区立小学校連合運動会
 区立小学校の6年生が全員参加し、毎年10月に開催する昭和年間からの伝統行事である。平成元年度(1989年度)から7年度は大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場、平成8年度から30年度は江東区の夢の島陸上競技場、令和元年度(2019年度)は世田谷区の都立駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場と、公式競技会が実施できる400メートルトラックを有した競技場で開催している。
 種目は全員出場の100メートル走と、選択競技の50メートルハードル走、走り幅跳び、走り高跳び、ソフトボール投げ、4×100メートル走などで、400メートルトラックで、校庭では体験できない直線100メートル走を体験する貴重な機会となっている。
 港区教育委員会、港区小学校教育研究会の共催で、会場には各学校発着のバスで移動する。
 また、同時期に、区立小・中学校の特別支援学級に通う児童・生徒が参加する港区立小中学校特別支援学級合同運動会も、港区スポーツセンターで開催している。
 
■水泳記録会
 昭和年間から継続する伝統的な行事で、毎年8月下旬から9月上旬にかけ、区立小学校の6年生全員が参加して開催されている。近隣の3~4校を1ブロックとして実施し、会場はブロックごとに各校の持ち回りで開催している。なお、令和元年度(2019年度)からはブロックごとの各校持ち回りではなく、各校で開催している。
 種目は男女別の50メートル自由形、同平泳ぎ、25メートル自由形、同平泳ぎと、4×50メートルリレーで、児童は1人1種目に出場する。
 
■音楽鑑賞教室
 昭和期より継続して実施している区主催の行事で、区立小学校5年生が年1回、交響楽団の演奏を鑑賞する。
 平成11年度(1999年度)までは、日比谷公会堂または東京国際フォーラムを会場としていたが、平成12年度からは、赤坂1丁目のサントリーホールで実施している。
 出演団体は東京交響楽団または東京フィルハーモニー交響楽団で、平成5年以降は、平成21年を除き、東京交響楽団の演奏を鑑賞している。プログラムは楽曲鑑賞、楽器解説、全員合唱などで構成され、ベートーベンの交響曲第5番「運命」の第1楽章が演奏されることが多い。

 


[図33] 音楽鑑賞教室
出典:『平成12年度港区立小学校音楽鑑賞教室』より作成

■観劇教室
 昭和期からの継続事業で、千代田区の日生劇場で開催されるニッセイ文化振興財団主催の児童招待公演「ニッセイ名作劇場」を、毎年1学期に、区立小学校6年生の児童が鑑賞してきた。平成20年(2008)からは、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が共催する学校招待事業「こころの劇場」を鑑賞している。
 また、平成12年度から23年度までの毎年3学期に、劇団四季から招待を受け、海岸1丁目の四季劇場でミュージカル公演を、各校の4年生、5年生、6年生のいずれかが鑑賞した。演目は、「ライオンキング」「キャッツ」「エビータ」など、いずれも劇団四季の代表作であった。ミュージカルの鑑賞は、四季劇場の移転に伴い終了した。
 
関連資料:【文書】小学校教育 連合行事(平6)