小中一貫教育校

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■お台場学園(平成22年度~)
 港陽小学校と港陽中学校を統合し、平成22年(2010)に開校した。小・中学校の教育課程の連続性の確保を目指し、次に示した理念のもと、開校前に教育委員会と港陽小学校、港陽中学校の教員らが、小中一貫教育校カリキュラム「MINATOカリキュラムODAIBAプラン」[図40]を作成し、プランに基づく教育を実践している。
 ODAIBAプランの特徴は、6・3制の義務教育の期間を、第1学年から第4学年までのⅠ期と、第5学年から第7学年までのⅡ期、第8学年と第9学年のⅢ期に区分し、4・3・2制の小中一貫カリキュラムを確立していることにある。一般に小学校では学級担任制を中学校では教科担任制を採用しているが、お台場学園では、Ⅱ期の第5学年と第6学年でも、一部の教科で教科担任制を採用している。
 また、中学校の第1学年から第3学年に当たる第7学年から第9学年では、数学と英語の授業で、習熟度別少人数指導を実施し、個々の能力や状況に応じた指導を行っている。
 課外活動では、第5学年から中学校の部活動に参加できるなど、一貫教育校の利点を生かした活動を展開している。
 ODAIBAプランについては、第2節第1項(2)126ページ[図14]を参照。

[図40] ODAIBAプラン
出典:港区立小中一貫教育校お台場学園港陽小学校港陽中学校ホームページより作成

 


○小・中学校の9年間をⅠ期(1~4年)、Ⅱ期(5~7年)、Ⅲ期(8・9年)として位置づけ、発達段階に合わせて、基礎学力の定着から探究的かつ主体的な学習態度の育成を図っていきます。


 
 お台場学園の教育理念
 ①「小学校文化」、「中学校文化」を融合し、新たな「小中一貫校文化」を創造する。
 ②堅実な小学校・中学校教育を基盤とする。
 ③9年間の尺度や長期的な視点で児童・生徒の成長を見つめ育む。
 ④お台場地域の特性を生かした小中一貫教育を推進する。
 
■白金の丘学園(平成27年度~)
 お台場学園同様、4・3・2制を取り入れた「白金の丘カリキュラム」を作成し、小中一貫教育校の利点を生かしたさまざまな教育、取り組みを実践している。第6学年では一部の教科で教科担任制を、第5、第6学年では一部の実技教科を中学校教員が担当する「乗り入れ授業」を取り入れている。また、第7学年から第9学年では、数学、英語、理科の授業で少人数指導を実施している。
 課外活動の取り組みにおいても、第5、第6学年の児童が希望すれば中学校の部活動に参加できたり、学年の枠を超えた交流活動を推進したりするなど、小中一貫教育校の利点が生かされている。
 
関連資料:【学校教育関連施設】