次ページの図は各年度に行われた「身体計測値集計」から、10歳(小学4年生および5年生)の児童の体位の推移をまとめたものである[図46]。これを見るとほぼすべての年で港区児童の数値が全国平均を上回っているが、女子の体重に関してはほとんど差がなく、むしろ下回っている年もある。
区児童の推移を見ると、男子の平均体重が昭和60年度(1985年度)で33・9キロであったのに対し、33年後の平成30年度(2018年度)には35・4キロと、1・5キロ増加している。これに比べ、女子は0・1キロしか増加していない。
一方で、身長は男子が昭和60年度の138・4センチから平成30年度には140・7センチと、2・3センチの増加であり、女子も昭和60年度の139・3センチから平成30年度の140・9センチと、同じく1・6センチの増加となっており、女子のやせ比率が高まっていることがわかる。
[図46] 10歳(小学4年生および5年生)の体位の推移
出典:『港区の教育』各年度版より作成
■体力・運動能力の推移
都市化、生活の利便性向上などにより、子どもの体力は全国的に低下傾向にある。しかし、港区立小学校と東京都内の全公立学校を比較すると、体力合計点について港区が男子・女子ともに全学年で東京都を上回ることがわかっている(平成29年度)。
種目別に見てみると、男子、女子ともに反復横跳び、立ち幅跳びにおいて東京都を上回っている[図47][図48]。
しかし一方で、筋瞬発力や投動作の獲得には課題が残り、女子全学年のボール投げ、男子5・6年生の20メートルシャトルランでは東京都を下回る結果も見られる。
[図47] 平成29年度男子 小学1~6年生の運動能力の推移
出典:「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」、「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」より作成
[図48] 平成29年度女子 小学1~6年生の運動能力の推移
出典:「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」、「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」より作成
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