問題行動の状況と解消への取り組み

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■小1プロブレム
 小1プロブレムまたは小1問題とは、小学校1学年の児童が学校生活に適応できないために起こす問題行動のことである。平成21年(2009)に東京都教育庁が実施した「公立小学校第1学年の児童の実態調査」によると、4校に1校の割合で問題が起きており、児童の不適応状況の6割近くが4月の入学直後に発生し、発生すると学年末まで混乱が続く学級が5割超となっている。なお、この調査では、不適応状況を「入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数カ月にわたって継続する状態」としている。
 平成25年に行われた「みなとタウンフォーラム」の子育て・教育・スポーツグループの会議録によれば、港区では「小1プロブレム」というほどの学級崩壊状態に陥っている学級はほぼないとのことであるが、「落ち着きのない学級はある」との発言は見られる。