港区教育委員会は平成5年度(1993年度)に「特色ある中学校教育についての調査会」を設置し、約1年にわたり区立中学校の現状と課題について調査研究を実施した。年度末に報告書を作成し、「特色ある教育課程の編成と実施」「地域に根差した中学校を目指して」の二つを提言した。
報告書に記述された提言の主な内容は以下の通りである。
◎「特色ある教育課程の編成と実施」関連
・区研究協力校や区研究奨励校の充実
・区独自の特別研究生(教育研究員)制度の充実について検討
・(教師の資質や指導力の向上のため)授業研究を中心とした研究の充実
・(小中連携の深化のため)教員の相互交流、相互理解の推進
・外国人指導者の人数や時数の拡大、地域の人材の積極的な活用
・小中合同運動会の具体化
◎「地域に根差した中学校を目指して」関連
・区立中学校のよさのPR
・登録制人材センターなどを設立し、地域人材に学校教育への協力を得る
・学校施設の多機能化・インテリジェント化
・部活動の活性化
小規模校の課題克服のため、隣接校との合併などを検討
社会教育・社会体育・部活動が一体となり、部活動の指導者の確保を図る
・教員の資質向上のため研修体系の見直し
・教員の海外派遣研修の充実
・中学生の海外派遣の実施
関連資料:【文書】中学校教育 特色ある中学校づくり(平6 調査会報告書)
関連資料:【文書】教職員 <参考>教員等海外派遣