生活指導の推進

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■生活指導の実践研究
 港区教育委員会は、「児童・生徒の生活指導上の課題を明確にするとともに、情報連携から行動連携への充実を図る」ことと「生活指導主任としての校務の遂行に資する情報交換を密にし、研修の充実を図る」ことを目的に、区立小・中学校の生活指導主任で構成する生活指導主任会を組織し、毎月、会合を開いている。また、主任会には小学校部会と中学校部会を置き、毎年、研究と研修を実施し、報告書を発行している。
 平成10年(1998)改訂の学習指導要領が実施され、学校週5日制に移行した平成14年度には、中学校部会は、「年度当初における生活指導の取り組み」を主題とし、各校でさまざまな課題に取り組み、「年度当初の生活指導の在り方を工夫改善していくことが、以後の中学校生活において重要である」〔「港区生活指導主任会研究集録(平成14年度)」〕という共通理解に達した。
 報告書では、中学校各校の取り組みを校名を伏せて紹介している。例えば、A校では「生活指導基本方針」に沿って教員全員が共通の指導を行うよう心がけることを前提に、年度初めに「授業の受け方」「正しい身なりやあいさつ」「言葉づかい」「チャイム着席」などの基本的生活習慣の確立などに留意し、指導を徹底した。その結果、特に強く指導しなくても、「どこでもどの先生からも同じ指導をされるため」、大半の生徒が「自然とルールやマナーについて気を遣うようになってきている」との成果を報告し、課題として「教職員の共通理解」を指摘している。
 平成15年度の中学校部会では、平成14年度に実施された「港区子どもの生活実態調査」の分析と考察を行った。
 
関連資料:【文書】中学校教育 生活指導年間指導計画(三河台中学校 平7)