東町小学校の情緒障害等通級指導学級(当時)を利用していた知的障害のない児童を中学校で受け入れるため、平成22年(2010)4月、赤坂中学校に「自閉症・情緒障害学級(C組)」が新設された。小学校(つぼみ学級)が自校および他校からの通級制であるのに対して、中学校では固定学級が設けられるとともに、校内通級方式が採られた。つぼみ学級については395ページを参照。
その役割は、学習面の補充(個別指導)と集団参加(小集団指導)を進めることであり、通常の学級への適応を図るのが目的だった。生徒数の推移は[図6]の通りである。
[図6] 中学校自閉症・情緒障害学級の生徒数の推移
出典:『港区の教育』各年度版より作成
*各年度5月1日現在
■運営形態
知的障害のない生徒は、基本的には中学校学習指導要領に準拠した教育内容を行う。開設から平成28年度(2016年度)までは、すべての授業を文部科学省の掲げる「交流および共同学習」、つまり自閉症・情緒障害学級(C組)単独での授業は実施せず、C組の生徒がA組やB組の授業に入る形で展開した。しかし、赤坂中学校の通常の学級の生徒数が減少し、一方で自閉症・情緒障害学級の生徒数が増加したため、一部の授業については平成29年度からC組単独で行うようになった。
関連資料:【学校教育関連施設】