区は独自のモデル事業を行っていたが、平成27年(2015)に都教育委員会から出された「小学校における特別支援教室の導入ガイドライン」を受け、平成28年度には区内のすべての小学校に特別支援教室が設置された。同年度には19人だった巡回指導教員は平成29年度には30人となり、294人の児童が利用した。
特別支援教室の開設時には、東町小学校の情緒障害等通級指導学級が特別支援教室(巡回指導)の拠点校としての役割も担っていた。さらに平成30年4月には、他区に先駆けて全区立中学校にも特別支援教室が設置された。
特別支援教室の充実に伴って情緒障害等通級指導学級の役割も変化し、都内の多数の情緒障害等通級指導学級でも改編に伴い閉級が進むことになる。第4節第2項(1)380ページで示したように、港区でも東町小学校の情緒障害等通級指導学級(つぼみ学級)が平成28年度に受け入れ停止となり、平成30年度を最後に特別支援教室に移行となった。
関連資料:【学校教育関連施設】