臨床発達心理士ら(巡回)の役割は、特別支援教室の指導に当たる巡回指導教員への支援である。児童・生徒の行動観察を行い、障害の状況を把握し、巡回指導教員・担任らに指導上の配慮について助言を行う。
臨床発達心理士、学校心理士、特別支援教育士の資格保有者がその役割を担っている。主な活動内容は、①発達障害の可能性のある児童・生徒の状態を把握する、②(児童・生徒に対する)特別な指導・支援の必要性の有無を判断する、③指導の開始や終了に関する助言を行う、④校内委員会や個別指導計画作成への助言を行う、⑤必要に応じて保護者面談への同席を行い、専門的な見地からの助言をする、などである。指導の対象となる児童・生徒の有無にかかわらず、各学級の授業を観察して必要な助言と支援を行うなど、幅広い役割が求められている。