港南3丁目にある、知的障害者を対象とする男女共学の特別支援学校。昭和57年(1982)4月に都立港養護学校小学部が開校し、昭和58年4月に中学部、昭和61年4月に高等部が設置された。平成20年(2008)4月には都立港特別支援学校に改称した。平成23年4月、都立品川特別支援学校(品川区)の開校に伴って、小学部・中学部の一部が分離し、児童・生徒37人が学籍を異動した。
平成25年度には、小学部・中学部課程全体を閉鎖し、児童・生徒65人が、平成26年4月に開校した都立青山特別支援学校へ学籍異動した。そのため港特別支援学校は高等部の単独校(普通科)となった。平成28年4月に、東京都教育委員会が推進する「知的障害特別支援学校高等部普通科の職業教育の充実事業」指定校となり、職能開発科が設置された。なお、普通科は、募集する学級と人員を定めていない。
職能開発科は1学年2学級20人で編制される。知的障害が軽度から中度の生徒を対象に、基礎的な職業教育を実施し、職業生活に必要な職務を遂行する能力を開発・伸長することを目的とし、企業などへの就労を目指す学科である。多くの企業が集中する地域の特性を生かし、企業就労に向けた授業や現場実習の充実を図っている。
普通科および職能開発科の高等部卒業後の進路については、生徒と保護者の意見を尊重しつつ、教員、福祉、企業などの協力も得ながら、指導、相談を行っている。
都立港特別支援学校は、学校の教育目標を次のように定めている。
①自ら学び考える生徒の育成
②思いやりの心がある生徒の育成
③たくましく生きる生徒の育成
④地域社会に貢献できる生徒の育成
また、校訓を次のように制定した。
「元気」「根気」「勇気」
①元気とは、明るく心身ともに健康であること
②根気とは、がまん強く、継続できること
③勇気とは、前向きに、チャレンジすること
平成26年4月には、シンボルマーク、スクールカラーを制定し、標準服、運動着の変更も行った。
関連資料:【学校教育関連施設】