港区内の子どもの進学推移について、平成11年(1999)から30年までの約20年間における区立学校の在籍率に注目して考察する。
区の年齢別人口(6歳・4月1日現在)に占める区立小学校1年生、年齢別人口(12歳・4月1日現在)に占める区立中学校1年生の人数の割合を算出して、区立小・中学校の進学率とした。平成11年時点では、区内在住の6歳児のうち9割近くが区立小学校に進学していたが、平成18年になって初めて8割を下回り、その後は70~80パーセント前後で推移している。平成30年では区の6歳人口のうち約73パーセントが区立小学校に進学している。
区立中学校の進学率は、平成11年より現在に至るまで60パーセントを上回ることがなく、平成18年以降は平成22年と24年を除いて40パーセント台となっている。平成30年度では区の12歳人口のうち約39パーセントが区立中学校に進学していることが読み取れる。このように、区では小学校段階、中学校段階で私立学校に進学する児童・生徒が多いことがわかる〔第3節第1項(1)266ページ[図1](通史編⑧)参照。区立中学校卒業者の進路状況については、第3節第5項(1)357ページ[図35](通史編⑧)を参照〕。