平成期に入り、東京都内では急速な都市化によるヒートアイランド現象による環境変化など局地的な温暖化が深刻な問題となった。屋上緑化は、屋上部分などのコンクリートの蓄熱を防ぐことの他、植物の蒸発散作用によって、周辺気温が下がるなどの効果があるとされているため、東京都では一定規準以上の敷地面積の施設に対し屋上などの緑化を義務づけた。港区では、緑化計画書の提出を義務づける条例を制定し、教育委員会では、エコスクールに関する施策を実施している[図15]。
[図15] エコスクール計画実施状況
出典:『港区の教育』平成30年度版
●再生可能エネルギー(太陽光など)
教育委員会では、エコスクール計画と併せて、子どもたちが太陽光などの自然エネルギーを学習できるよう、昭和62年度(1987年度)に港南中学校に設置された太陽熱給湯を皮切りに、一部の学校において太陽光パネルや風力発電機を設置している。近年の自然エネルギーによる発電設備の設置状況としては、平成26年度(2014年度)に白金の丘学園、平成30年度に麻布幼稚園の例がある。
●エコスクール・プラス
文部科学省、農林水産省、国土交通省、環境省が連携し、区市町村などがエコスクールとして整備する学校を「エコスクール・プラス」として認定している。港区では令和元年度(2019年度)、(仮称)芝浦第二小学校(=芝浜小学校)が認定校に挙げられている。
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 エコスクール計画実施状況