■学校情報化の経緯

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●教育ネットワークの構築
 文部科学省は、21世紀にふさわしい学びと学校の創造に取り組むため、平成23年(2011)4月に教育の情報化ビジョンを定めた。教育の情報化ビジョンでは、「子どもたちの情報活用能力の育成」「教科指導における情報通信技術(ICT)の活用」「校務の情報化」が掲げられている。当時、港区教育委員会においてもICTを活用したわかりやすい授業や校務の効率化などの早期実現に向け、平成25年6月に港区教育情報化推進会議を設置し、平成26年3月に「港区学校情報化アクションプラン」を策定した。
 港区学校情報化アクションプランの一つに、教育ネットワークの構築が掲げられている。これまでは学校ごとに独立しているネットワークを構築し、校内にあるサーバーで情報を一元管理していた。しかしこのネットワークでは、サーバー故障の際や大震災など自然災害の際にデータ消滅などのリスクが考えられる。また、ネットワークが独立しているため学校間のデータのやり取りができない(当時、学校間で文書のやり取りをする場合は、ファクシミリを活用している学校が多かった)など、効率がよくない状況にあった。
 こうした状況を踏まえ、教育委員会では、区立幼稚園、小・中学校全校に教育ネットワークを整備するとともに、各校で管理していたデータについては、安全性の高いデータセンターで一元管理することとした。平成27年9月に本格稼働している。
 
関連資料:【文書】教育行政 港区学校情報化アクションプラン[平成26年3月刊]