■港区生涯学習推進計画策定

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 平成12年(2000)3月、港区は、初めての「港区生涯学習推進計画」を策定した。この計画は、マスタープランである「港区基本構想」および「港区基本計画」の下位計画であり、区民が生涯学習を円滑に進めていくことができるようにするための個別計画として位置づけられている。
 その基本目標は、次の通りである。
 
  ①区民が豊かな生活をおくれるよう、学習活動を支援します
  ②区民参加・区民協働を進めます
  ③事業の総合的・効果的な推進を図るため、生涯学習の推進体制を整備します(※3)
 
 計画では、平成12年4月施行の「地方分権の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」に先立ち、住民がそれまで以上に主体的な自治体運営につながることを求めている。完全学校週5日制の導入に伴う生活の変化、社会構造の複雑化や多様化、人口動態の変化に伴う介護をめぐる課題など、さまざまな問題を抱える中で、区の主導で解決しようとするのではなく、区と区民とが協力しながら、また、区民が学習を通して自ら解決策を導き出していけるようになる必要があるとしている。
 また、生涯学習を推進するために、公募で選出された区民や学識経験者、社会教育関係団体などからなる「港区生涯学習推進協議会」と、保健福祉部や環境保全部などの部長およびその下位組織である課の職員から構成される「港区生涯学習推進本部」とが連携を図りながら、生涯学習に関する施策を総合的に推進できるような体制を示した。また、港区生涯学習推進本部が生涯学習推進計画を推進する上で、その推進を区民参加と協働の視点に立ったものとするため、区民参加組織を設置する構想も提示された。港区生涯学習推進本部は平成11年6月に設置され、さらに推進本部は、平成12年7月、区民参加組織を港区生涯学習推進協議会として設置した。

[図3] 平成12年度港区生涯学習推進計画体系図
出典:『港区生涯学習推進計画』平成12年

関連資料:【文書】教育行政 港区生涯学習推進計画 学びのあるまち・いきるまち 港区プラン[平成12年3月刊]