■平和青年団派遣事業

275 ~ 277 / 396ページ
 昭和61年(1986)に、国際連合が「国際平和年」を定めたことをきっかけとして、港区では、社会教育事業としての平和事業の一環として区内在住・在勤の青年を広島・長崎および海外の都市に派遣する事業を開始した。
 青年団の派遣先は、昭和61年度から63年度までは広島および中国であり、平成元年度(1989年度)から3年度は広島と東南アジア(タイ、マレーシア、シンガポール)である。また、平成4年度から6年度は長崎とオーストラリアに、平成7年度は広島と長崎、オーストラリアに、平成8年度は長崎とアメリカ合衆国、平成9年度以降は長崎のみへの派遣を行っている。
 事業には自主的な研修を含めて事前・事後研修を組み込み、派遣先では平和に関する史跡や施設を見学するとともに平和祈念事業に参列するなどして、平和に対する理解を深められるようなプログラムを組んだ。この事業は、派遣事業に参加する青年が、派遣事業修了後には、事業を通して経験したことを生かしながら、それぞれが住む地域での活動につなげることを期待して実施したものである。

[図15] 平和青年団派遣事業一覧
出典:『港区の教育』各年度版より作成