小P連の組織は、会長1人、副会長3人、会計2人、書記2人の役員(任期は1年とし、再任を妨げない)で構成され、その他、顧問(港区立小学校校長会の会長)、相談役(総会で承認)を置いている。
また、主な会議には、定期総会(年1回)、会長会(月1回)臨時総会、役員会、各部会(副会長部会、成人教育部会、校外指導部会、広報部会)などがある。
●小学校PTA連合会の自然体験交流学習事業
小P連では、港区の児童と他自治体の児童との交流を図る事業を行ってきた。きっかけは、平成4~5年(1992~1993)に、青森県上北郡天間林村(てんまばやしむら)教育委員会(現青森県上北郡七戸町(しちのへまち))から港区教育委員会(当時社会教育課)への子どもを通した交流事業の提案であった。港区教育委員会が当時の小P連に打診したところ、飯倉(いいぐら)小学校や御田(みた)小学校などのPTAでは、独自に自然体験交流を行っていたことから、小P連の現役会長・OB会長らが有志で実行委員会をつくり、交流事業の実施を決定した。
天間林村における第1回交流事業は、平成6年8月19日から22日に実施した。参加者は小学校5校(高輪台・白金・麻布・筓(こうがい)・東町)から17人の児童と、引率者6人(前会長5人、現会長1人)で、天間林村からの盛大な歓迎を受けた。また、第2回の交流事業は、平成7年8月18日から21日にかけて実施した。このときの参加者は小学校8校(御成門・高輪台・白金・三光・麻布・南山・筓・東町)の4~6年生児童25人と、引率者5人(前・元会長2人、現会長3人)であった。さらに、平成8年度の第3回は、港区と天間林村との相互交流の形で事業を実施している。交流内容としては、歓迎会、合同宿泊、ホームステイの他、農作業の体験、ニジマス釣り、乗馬体験などがあった。
平成9年度からは、当事業を「港区立小・中学校自然体験交流学習事業補助金交付要綱」(現「港区立小・中学校体験(自然、交流)事業補助金交付要綱」)の補助金対象として加えた。これに伴い、小P連の現役会長およびOB会長有志での実行委員会による運営から、現役の小P連実施事業へと運営は変更された。しかし、平成13年度に行われた港区包括外部監査により、財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団が実施していた交流事業との重複が指摘されたことを受け、小P連との協議を経て、平成14年度をもって、この事業は終了となった。
なお、事業の参加人数は[図27]の通りである。
[図27] 小学生自然体験交流学習事業実績
※港区教育委員会事務局作成
●子どもセミナー事業
平成10年度(1998年度)から、小P連と教育委員会との共催で子どもセミナーを実施している。区内の小学生が体験学習によって自分たちの住む「まち」を知り、考える機会を持ってもらうことが目的である。
[図28] 子どもセミナー実施実績一覧
※港区教育委員会事務局作成
●研修会・懇談会
小P連が実施する研修会は次の通りである。
・広報研修(区主催・年1回)
広報誌の制作方法を学ぶ。なお、平成28年度(2016年度)まで開催していたが、平成29年度より、事業の見直しにより開催していない。
・広報誌発行(年1回)
・教育委員との懇談会(区との共催・年1回)
・教育委員会事務局との懇談会(区主催・年1回)
教育委員との懇談会、教育委員会事務局との懇談会は、平成30年度から事業を統合し、PTA連合会と教育委員会との懇談会となった。