■港区立中学校PTA連合会(中P連)

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 港区立中学校PTA連合会(以下、中P連)は、各区立中学校PTAの力を結集してその健全な発展を推進するとともに、生徒の幸福な成長を図ることを目的にする組織である。
 主な活動は、①PTA相互の連絡・情報の交換と諸課題の研究や調査の実施、②中学校教育・社会教育に関する調査・研究の実施、③学校・教育諸団体および関係団体当局との連絡・協議と意見の交換、④中学校教育の正常な進展に関する世論の形成、などである。
 中P連の組織は、会長1人、副会長3人、会計2人、書記2人、監査2人の役員(任期は1年とし、再任を妨げない)で構成され、その他、顧問(各港区立中学校校長)、相談役(理事会で決定)を置いている。また、主な会議としては、総会(年1回)と必要に応じて開催する役員会や理事会がある。
 
●中学生自然体験交流学習事業
 中P連では、北海道上川郡風連町(現名寄市(なよろし))および沖縄県八重山郡竹富町と協力して、中学生の自然体験交流学習事業を実施してきた。風連町との交流事業が実施されたきっかけは、中P連がかねてから要望していた交流事業を検討するため、中P連・港区立中学校校長会・教育委員会社会教育課のメンバーによる検討委員会を開催したことである。検討委員会での協議を経て、中P連および教育委員会は、国内の自治体のうち、PTAの引率、農作業体験、ホームステイ、地元生徒との交流ができるという条件に照らし合わせ、風連町を交流の相手として決定した。この他、いかだでの川下り、キャンプファイヤーなどの交流もあった。
 この事業は、中P連と教育委員会による共催事業であり、運営は自然体験交流学習実行委員会を組織して実施した。交流事業は、事業開始年度である平成2年度(1990年度)には港区が風連町を訪問する形で、平成3年度以降は、港区と風連町の相互交流という形で展開してきた。しかし、平成13年度には、港区包括外部監査から港区スポーツふれあい文化健康財団が実施している交流事業との重複が指摘されたことを受け、中P連との協議を経て、平成13年度をもって事業を終了した。
 事業の参加人数は[図29]の通りである。

[図29] 中学生自然体験交流学習事業実績
※港区教育委員会事務局作成

 なお、平成13年度に風連町との交流事業が終了したことを踏まえ、中P連と教育委員会とで協議を行った結果、中P連役員とつながりがあった竹富町との交流事業を単年度限りで行うこととなった。事業の概要は、[図30]の通りである。

[図30] 平成14年度沖縄県八重山郡竹富町との中学生自然体験交流学習事業概要
※港区教育委員会事務局作成

●研修会・懇談会
 中P連は、次のような研修や懇談会を実施している。
 ・各種研修
   平成14年度(2002年度)までPTAのあり方を学ぶ研修会を実施していたが、事業の見直しにより平成15年度以降は実施していない。なお、宿泊研修も実施していたが、平成18年度以降は実施していない。
 ・広報紙発行(年2回)
 ・教育委員との懇談会(区との共同主催・年1回)
 ・教育委員会事務局との懇談会(区主催・年1回)
 教育委員との懇談会、教育委員会事務局との懇談会は、平成30年度から事業を統合し、PTA連合会と教育委員会との懇談会となった。
 なお、各PTA連合会と教育委員との懇談会と各PTA連合会と教育委員会事務局との懇談会は、会議のあり方を見直し、平成30年度から各PTA連合会と教育委員会との懇談会とし、実施している。