地域住民が日常、生活文化としてスポーツに親しみ、自らのスポーツ環境を主体的に整備するための一つの方法が、スポーツボランティアである。平成13年(2001)、国のスポーツ振興基本計画では、スポーツボランティアとして取り組むことへの期待が言及された。港区では、前述した港区スポーツ推進計画(平成27年度第1回計画改定)の中で、スポーツボランティアの養成と普及が重要事業として位置づけられた。
平成26年に続き、平成29年6月に「港区スポーツ推進計画の改定に向けたアンケート調査」が行われたが、この結果では1年間にスポーツに関するボランティア活動を行った人は3・9パーセントとわずかであり、今後ボランティア活動を行いたいと答えた人は「ぜひ行いたい」「できれば行いたい」を合わせて22・8パーセントであった。一方、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でボランティア活動に参加したいと思う人は「ぜひ参加したい」「できれば参加したい」を合わせて35・3パーセントと高く、東京2020大会などの開催に向けて計画的・長期的にボランティアを育成していくことが課題だとした。
東京2020大会などの国際大会を見据えつつ、大会終了後も区内のスポーツ文化を活性化させるため、平成27年度より「ポート・スポーツ・サポーターズクラブ事業(スポーツボランティア養成(※29))」が開始された。あらゆるスポーツ種目の応援・観戦教育活動やボランティア活動などのプログラムを通じて、スポーツボランティアリーダーとして活動できる人材の育成が目的である。
関連資料:【文書】教育行政 港区スポーツ推進計画[平成27年2月刊]