平成期の港区においては、生涯学習推進課(旧社会教育課)を中心に、障害者団体やスポーツ推進委員、障害者福祉課、港区スポーツふれあい文化健康財団などが連携して、障害のある人もない人も、ともにスポーツを楽しめる事業を行ってきた。昭和56年(1981)の国際障害者年を受けて、昭和57年度から開始された障害者スポーツの集いは、「障害のある人たちに体育施設を提供し、スポーツへの参加、意識の高揚を図り、あわせて障害者に対する正しい理解を深める」を目的とし、以後継続して毎年開催されている。初期(昭和57・58年)にはスポーツの集いの一環として、港区釣魚連合会、自主クラブ連絡協議会のボランティアスポーツ関係者の協力を受けて、釣り大会などのイベントも開催された。
[図39] 障害者スポーツの観戦・体験機会の創出
出典:『港区の教育』令和元年度版より作成
障害者スポーツの環境整備に関しては、平成26年度(2014年度)から障害者スポーツの知識や技術を持った「障害者のスポーツ指導員」を区立スポーツ施設に配置している。平成29年度からは、障害者スポーツへの理解促進と普及・啓発を図るため、区職員、スポーツ推進委員、スポーツボランティアなどを対象とした障害者スポーツ普及研修が行われている他、各種障害者スポーツの体験や観戦機会を創出するためのイベント事業が展開されている。