■所蔵資料について

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●本・雑誌、視聴覚資料
 区立図書館では、利用者からの幅広い要望に応えるため、さまざまなジャンルの本、雑誌をはじめ、CD、DVDなどの視聴覚資料を所蔵している。中でも、みなと図書館の参考資料コーナーでは、港区を中心とした行政資料(港区・他区・東京都の刊行物)、郷土に関する図書(一般的な出版物)、参考図書(辞典・年鑑・住宅地図など)を収集し、利用者からのレファレンスに応じている。
 レコードからCDへの移行があった昭和60年代から、区立図書館でも所蔵をCDに切り替え、貸出館もレコード時代の2館(みなと・高輪)から、平成9年(1997)3月には、区立図書館全6館がCDを所蔵し、貸出をするようになった。CDは令和元年(2019)現在、東京23区で7番目の所蔵数となっている。なお、平成19年度からは、デイジーCD(視覚障害者録音図書専用)も所蔵している(※31)。映像資料も、レーザーディスクからビデオテープ、DVDと変遷があったが、レーザーディスクとDVDの所蔵数は都内区市町村で最も多い(令和元年度現在)。

[図43] 年度別資料所蔵状況
※港区教育委員会事務局作成


[図44] その他視聴覚所蔵数(みなと図書館)の内訳
※港区教育委員会事務局作成


[図45] 平成30年分類別所蔵割合<>

●外国語資料について
 区立図書館では、昭和58年(1983)9月、外国語絵本の専門コーナーを設置した。全国的にもまだ珍しかったが、区内に駐日大使館が多くあり、外国人居住者も多かったことが設置の理由である。みなと図書館で貸出を開始し(※32)、他の4館もそれに続いた。現在では、区立図書館6館1分室で、外国語図書、ヤングアダルト向け外国語図書、外国語絵本、児童外国語読み物などを所蔵しており、みなと図書館の外国語図書コーナー内には、英語学習者向けの英語多読コーナーも常設している。
 「東京都公立図書館調査」によると、平成30年度(2018年度)までの外国語資料の蔵書数は都内の区市町村立図書館で最も多い(※33)。平成31年4月時点で、港区立図書館6館1分室の外国語資料蔵書数は、3万126冊である。英語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、スウェーデン語、チェコ語、ノルウェー語など20カ国語以上を所蔵し、図書総数に占める割合も2.8パーセントと高い数値を示している。

[図46] 港区立図書館における外国語資料所蔵状況
出典:東京都公立図書館調査各年度版より作成