■学校との連携

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●団体貸出
 港区では、平成4年度(1992年度)に東京慈恵会医科大学附属病院の病院文庫に図書の貸出を開始したのをきっかけに、団体貸出の拡充が行われるようになった。平成25年に区立図書館は団体貸出要領を定め、区内の小・中学校、幼稚園・保育園・児童館・学童クラブ、病院内の小児病棟・地域文庫など、教育施設や子ども関連施設などに対して、授業支援や調べ学習の図書や絵本など、1カ月100冊までの図書の貸出を行っている。また、パネルシアター・エプロンシアターも2週間2点まで貸出を行っている。平成30年度は、年間2万3712冊が団体貸出された。
 
●小学校、中学校、高等学校との連携
 区立図書館では、学校図書館と連携して、図書館資料を使って調べる方法を学ぶ機会として「調べる学習講座」を開催し、調べる学習コンクールへの参加を促進している。令和元年度(2019年度)には「第1回港区図書館を使った調べる学習コンクール」を開催した。そのため、学校の授業支援や調べ学習支援として、学校専用の団体貸出資料の整備を進めている。
 平成23年度(2011年度)からの中高生懇談会の実施(365ページを参照)に加え、平成24年度からは、区立小・中学校の図書担当教諭、リーディングアドバイザリースタッフ(RAS)などの学校図書館関係者と区立図書館職員の連絡会や研修会を定期的に開催している。平成29年度には、学校図書館に学校司書を配置して、連絡会にも参加するなど、学校図書館と区立図書館との連携を図っている。
 さらに、区立図書館では区立中学校生徒の職場体験を受け入れており、生徒は、図書館職員が行う返本作業やPOPの作成、来館者向けおはなし会の実践を体験している。平成30年から区立図書館では、区在住または在学の中学生、高校生が、おすすめの本を紹介するイベント「中高生書評合戦」(POPバトル部門とビブリオバトル部門)を開催している。
 
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 リーディングアドバイザリースタッフの配置人数と学校図書館の貸出冊数