港区立図書館で全館(当時5館)が「おはなし会」を実施するようになったのは、平成4年(1992)からである。その後、6館1分室で定期的に実施されるようになった。おはなし会は、参加する子どもの年齢を考慮して、絵本の読み聞かせ、紙芝居、手遊びなどを取り入れ、子どもたちが本に親しむきっかけとなっている。みなと図書館では、赤ちゃんから参加できる「ぴよぴよおはなし会」、3歳くらいから小学生向けの「おはなし会」をそれぞれ月2回ずつ開催している。
「英語のおはなし会」は、昭和59年(1984)からみなと図書館で実施していた時期があった。また、各国大使館と協働で行われることもあった。平成26年9月、南アフリカ共和国大使館の駐日大使が白金小学校6年生を対象に実施し、その後も、同国大使館の駐日公使が実施した(※35)。令和元年度(2019年度)現在、みなと図書館では、私立広尾学園ボランティア部が英語のおはなし会を実施しており、麻布・赤坂・港南図書館も、定期的に英語のおはなし会を実施している。
その他、区立図書館では季節に合わせた子ども向け行事を各図書館で行っている。夏休み期間中は、工作会、「調べ学習講座」「宿題おたすけ講座」などが開かれている。みなと図書館開催の「一日図書館員になろう」では、小学4~6年生と中学生がそれぞれ図書館の仕事体験や書庫見学をしている。1月のかるた会、10月のハロウィン子ども会、冬の子ども会なども実施されている。