特設コーナーは、テーマを決めて図書館が所蔵する図書を展示し、利用者が図書に出会う機会を増やすことを目的としている。区立図書館6館1分室すべてに特設コーナーが設けられており、一般・ヤングアダルト・児童でコーナーを設けている図書館もある。
みなと図書館は、平成8年(1996)に特設コーナーを開始し、同年のテーマは「本で旅するアジアの国々」「港区ゆかりの作家たち」などであった。現在も、みなと図書館では「情報サポート」(子育て支援など)、「障害者週間」などのテーマで特設コーナー展示を実施している。麻布図書館では、生物多様性特設コーナーを常設している。赤坂図書館には、赤坂・青山地域関連コーナーがある。三田、高輪、港南、高輪図書館分室でも、特設コーナーを設け、季節やその地域に関する展示を行っている。
●「港区平和都市宣言」関連
昭和60年(1985)8月15日、区は「港区平和都市宣言」を行い、世界の平和を求める都市としての決意を示した。この宣言を記念して、区立図書館では「平和を考える映画」鑑賞会、平和関連図書の展示を実施した。平成30年(2018)現在まで、平和をテーマにした映画上映、平和関連図書の特設展示を毎年継続実施している。平和に関する本については、区立図書館全6館1分室とも「平和シール」を貼付して、本を見つけやすくする工夫がされている。
昭和63年から平成8年までは、区立図書館所蔵図書目録として、「核と平和を考える本」を発行していた。その後、平成16年の図書館蔵書システムの導入後は、「平和を考える本」のリストとして毎年更新している。
●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会関連
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、区立図書館では、平成27年度(2015年度)に特設コーナーを設置した。さまざまなスポーツへの関心を高め、スポーツを通した国際理解・異文化理解を目的として、東京2020大会まで継続して実施する。平成30年度は、みなと図書館で、特設コーナーとして「知りたい!パラスポーツ」を設けた。